そして明日の世界より
「人と鳥とはどちらが幸せなのだろう?鳥だ。幸せなのは鳥に決まっている。」
「そして明日の世界より」は”世界の終わり”がテーマの物語。隕石の衝突まであと三ヶ月に迫る人々の葛藤を描いた、いわゆる泣きゲーです。
その中で、主人公がつぶやいたこの言葉が印象に残った。
人 or 鳥
漠然と海を眺めていた主人公。彼の目に鳥の姿が飛び込む。その鳥を目で追っていた主人公が発した一言。
「人と鳥とはどちらが幸せなのだろう?(中略)鳥だ。幸せなのは鳥に決まっている。」
三ヶ月後には絶対に避けられない”終わり”が訪れる。その事実を理解して絶望して足掻くのが人間。そうとは知らずに悠々と飛ぶ鳥。
「空を飛べるから鳥の方が幸せ!」ではなく、「何も知らずにいられるから鳥の方が幸せ...」と後ろ向きな理由なのが(不謹慎だけど)面白い。