人生の教養が身につく名言集
出口治明「人生の楽しみは喜怒哀楽の総量。」
普通に考えると、人生は楽しいことや喜びに満ちていた方がいいと思う。悲しいことや腹が立つことは極力少ない方がいいと思うもの。
ただ、出口氏によるとそうではない。喜怒哀楽の感情のすべてがあってこそ人生だ、と。
「悲しい」があるから「楽しい」がある
たしかに、「悲しい」という感情があるからこそ、「楽しい」がより楽しく感じられる。一つの感情が他の感情をより強いものにするパワーを持っている。
つまり、喜怒哀楽の感情の総量が多いだけ、一番人間らしく生きることができる。
一番やってはいけないのは、感情を押し殺してロボットのようになること。心を亡くせばラクになるかもしれないけど、それが人間として正常な状態であるとは思えない。
この言葉の本当の目的
とはいえ、この言葉の本質は「自分から怒りや悲しみを求めて首を突っ込め!」ということではないと思う。
むしろ、悲しいことがあったとに自分に言い聞かせるべき言葉。
悲しいことがあったときに「この悲しみも人生の一部なんだ」「今の悲しさを経験しているからこそ、楽しいことはさらに楽しくなる」。そうやって、前を向かせる言葉に感じました。