もののけ姫
おトキさん「生きてりゃなんとかなる」
「もののけ姫」は壮大で美しい、人間と自然を描いた物語。根源的なテーマで考えさせられる。
ただ、一つ難点を挙げるとしたら、主人公のアシタカに感情移入しづらいこと。
アシタカ
アシタカ(本名:アシタカヒコ?)は人間的に超絶スペックを誇る。
- イケメン。
- 人間離れした身体能力を持つ。
- 人間に好かれる。
- 動物にさえ好かれる。
- 人間(内面)が出来ている。(純粋と言うべきか。)
- 曇りなき眼(まなこ)を持ってる。(自称)
アシタカの言動はそりゃ正しいのは分かる。ただ、あまりにも一般人とかけ離れている存在すぎる。なので他のキャラクターを参考にしました。
おトキさん
おトキさんは、アシタカが助けた牛飼いの甲六の妻。宮崎駿アニメでよく出てくる明るく強気な女性像を強く反映させたキャラクター。
「生きてりゃなんとかなる。」これは物語終盤でたたら場がシシ神によって陥落させられたときのトキの一言。
トキにとってたたら場は全て。仕事があり、住むべき家がある。トキはそんなたたら場を(エボシの命ぜられたままに)サムライたちから最後まで守って戦う。それでも、最終的にはたたら場を捨てる選択肢を取る...。からの「生きてりゃなんとかなる。」
仕事場、住む家、仲間(の一部)を全て同時に失った直後とは思えない力強い一言。しかも、呆然とする間もなく即答。
アシタカ以外のキャラクターに注目して見ていたからか、トキのこの言葉が強烈に心に残りました。いざという時のためにこのマインドはぜひ見習いたい。ただ一筋縄にいきそうにありませんが。